これは・・・『聖☆高校生』
本のレビューの前に、少し個人的な話を。
このブログで言及するのは初めてですが、私には畏みながらも(一方的に)仰ぎ、目標にしている方がいます。ペトロニウスさんという方で、『物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために』というブログを運営されています。
今は過去の記事を遡って拝読している最中で(現状はつまみ読みに近いです)、おっしゃっている事のごく一部分も内容を理解できていないので、ここでは多方面においてとってもすごい方であると述べるに留めておきます。
私は半年ほど前にペトロニウスさんと『物語三昧』に出会ったのですが、追っかけというかファンになってしまい、それ以来『物語三昧』を拝読し、色々とペトロニウスさんの真似をしています。はっきり言うと、同じ本を読み、同じ物を見ようと努めています。なので、私の言うこと・考えることは、この方の影響下にあることが多いかもしれません。目標は、同じものを「観る」ところまで至ることです。身の程知らずだと思われる方もいらっしゃるでしょうが、不遜かつ無神経な奴だと思って、どうかご容赦ください。
自らの規範にすべき人に出会えるのは、幸甚の至り。私はそう考えています。
本題です。(※追記 ネタバレはないです)
この『聖☆高校生』はペトロニウスさんがブログで猛プッシュされていたマンガなので、私も読んでみました。が。
- 作者: 小池田マヤ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 1999/05
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 18回
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まあ百歩譲って、いまだに全巻揃えられないくらい地元で入手困難なのはいいんですが・・・キッツイわ〜。しかもコレ、4コママンガなんだぜ・・・。
完結した作品を一遍に読めるのは遅れて来た者の特権ですが、これは一巻一巻、時間をおいて読んだ方がいいかもしれませんね。
今はまだ2巻を読み終わったところなのに、こんなにぐいぐい来るとは。抉ってくる。読んでる時は「展開が早すぎるんじゃなかろうか?」と思ってしまいましたよ(涙)
落差がすごいですよ。もう、見てられない。好きな気持ちや、自己実現欲求をも描ける人が、どうして逆のベクトルでも描くことができるのか。私には神秘的にさえ感じられます。
相手のためを思って行動してるようでも、結局は自分が好きなこと・したいこと・気持ちいいことをしてることが多いんですよね。自分のためを思って行動する時でさえ、必ずしもそうではないのに。
恋愛、というより人と向き合うことの暗い部分を、自分の黒歴史を想起させるような体で見るのは、自傷行為みたいなものでしょうか。正直辛いです。私の人生は別段代わり映えしないものでしたけど、色んな事が頭をよぎります。なんだこれ。
小池田さんの作品は初めて読むんですが、たぶんこの人は人間が好きなんだろうな〜。どうしようもないくらい好きじゃないと、こんな凄いマンガは描けないんじゃないか?(この文を書いて思ったけど、俺はあんまり人間が好きじゃないのかな?) 自分がガキだということもあるんでしょうが、こんな人間の心理わかんないよ・・・後から(取り返しがつかなくなってからとも云う)なんとなく理解することはできるけど。経験とか、色々と足りてないですね・・・。
しかし、この記事を書いている時はタイプミスが半端なかったです。動揺しすぎ、俺・・・。