『星を追う子ども』を見てきた

(ネタバレなしです。敬称略)

秒速5センチメートル』の新海誠監督の新作、『星を追う子ども』を見てきました。

面白かったですね。監督の今までの作品と違って、児童文学っぽいというか、ファンタジー色の強いストーリーでしたが、すごく楽しむことができました。自分は映画に行くと「いまでどれくらい経ったかな」とか「いま何時くらいだろう」とかしょっちゅう考えてしまう集中力のない人間なんですが、クライマックスにかけては思わず時が経つのを忘れてしまいました(笑) また、泣ける映画でもありました。

描き込みの密度は期待以上です。ノスタルジーもファンタジーもビシビシ伝わってきます。キャラクターデザインは結果的にジブリっぽくなったようです。あと、星空がきれいでね〜。劇場の大画面で見ると格別ですよ。前作で印象的だった桜はほとんど出てきません。ちょっとだけ残念。

音楽は『秒速5センチメートル』ほどは印象に残らなかったです。話的にけっこう大事な要素なんですが、展開の方により気を取られてました。声優さんの演技はよく馴染んでいました。アニメ向きな感じか。井上和彦の声が艶っぽくていい。自分が金元寿子の声を聞くのは多分この映画が初めてですが、上手くて、イメージに合ってました。入野自由は『千と千尋の〜』のハクを演じてて、ちょっと役柄が被るんですけど、それを想起させない演技だったと思います。

映画のテーマには納得しました。「ああ、やっぱりそっちに行くんだね」って感じです。「距離」というこれまでのテーマを残しつつ、新しいこと(パッと見て、「少女が主人公」「異世界もの」「ファンタジー」とか)にも挑戦してる(映画版の『ほしのこえ』は未見なんですが、ひょっとしてこれも少女が主人公なのかな?)。ただ、鑑賞した後は早く次の作品が見たくなりました。というのも、新海監督は『星を追う子ども』でテーマをある程度極めてしまったと感じたからなんですね。上から目線で恐縮なのですが、より先を見たいと強く思いました。

ソフト化を待たずに映画館で見ても損はしないと思います。

Nitro+の歩み

GigazineでNitro+の10年間の歴史が記事になってました。

ブランドイメージの構築と解体、マーケティング、流通チャネルの確保、そして何よりも商品のコンテンツの変遷。まさにビジネスをやってるんだな、とひしひしと感じます。自分たちの力で新しいものを作り上げてメイクマネーしていくのは、さぞかし面白いだろうな。

もし就活が『新世紀エヴァンゲリオン』だったら

こんなタイトル集を見つけました。おもしろいと思ったんで、以下転載します。



第壱話   不況、襲来
第弐話   見知らぬ、業界
第参話   鳴らない、電話
第四話   筆記、逃げ出した後
第五話   面接、書類選考のむこうに
第六話   決戦、第二新卒
第七話   マスコミの造りしもの
第八話   外資、来日
第九話   瞬間、履歴書、重ねて
第拾話   リクルーター
第拾壱話   静止した面接室の中で
第拾弐話   資格の価値は
第拾参話   会社、侵入
第拾四話   人事部、魂の座
第拾五話   嘘と沈黙
第拾六話   死に至る学歴、そして
第拾七話   四人目の求職者
第拾八話   職業の選択を
第拾九話   文系の戦い
第弐拾話   採用のかたち、不採用のかたち
第弐拾壱話 ハローワーク、誕生
第弐拾壱話 せめて、学生らしく
第弐十参話 涙
第弐拾四話 最後の面接
第弐拾五話 終わる募集期間
第弐拾六話 面接室の中心で志望動機を叫んだけもの


劇場版 第25話 SPI
劇場版 第26話 採用通知を、君に


http://chiba.cool.ne.jp/pi01/text/eva.htmlより) 


これはよくできてると思います。「鳴らない、電話」と「嘘と沈黙」と「涙」はそのまんまで使えるのが可笑しい。